shy at first

WETNAP

暗くなる前

2022年7月13日水曜日

朝9時に家を出て、次に部屋へ戻ってくるのは次の日の朝6時。
そういうデタラメに近い生活を続けて、2年? 
いやもっと前からそんな感じだったかもしれない。
今はビール半額との話を聞きつけ、
ロードサイドにあるチェーン店の回転寿司にて、3杯目のビールを呑んでいる。
23区の最西端にある、この街に住んでいると、
日中タクシーの運転席から見える景色は、本当に同じ東京?同じ日本?おんなじ世界の話?ってな具合に、自分にはにわかに信じがたいものが続いていく。
勿論クソみたいなことばかりじゃない。
中杉通りで乗せたジジイ(愛を持って、ジジイと呼ぶ)は、どうやら病院帰り、足が悪いようで、近くの薬局、道中コンビニなどに寄ってから家まで送ることに。
環八に出て、目的地が近付いてきた矢先、突然音楽の話になる。
どうやら自分のスマホに入ってる音楽を聞かせたいようで、
ローリングストーンズをかけながら、もうちょっとゆっくり走ってくれと言う。
私も、もう少しこの時間が続いてもいいと思い、アクセルを踏む足の力をそっと抜いた。
しばらくして、家に着く。
ジジイの家は、いわゆる都営団地のような場所だった。
「こんな場所だから、でっかい音でギターも弾けないんだよ。まぁ手もあんまり思うように動かないんだけど。」
どんな表情だったかは分からない、バックミラーを覗いた時、日が暮れている事に気が付いた。

私は今ありがたい事に、まだギリギリ走れるし、自分の部屋でデカい音で音楽を聞く事も出来る。いつかは走れなくはなるだろうし、いつかは今みたいな生活じゃなくなる。ただ、いまのわたしはこうだったといつでも再生出来るようにアルバムを作った。
あなたの住む部屋でも、今出来る限りの大きい音で再生されると嬉しい。ただわたしはみんなのボリュームがどんどん小さくなるような将来は受け入れるつもりはないし、もっと大きいボリュームで再生される将来をあきらめない。

 

 

 

 

 

 

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2022/7/16(土)

小岩BUSHBASH ROAR presents "Circle"

open12:30/start13:00 entrance¥2,000(w/1d)

live:

FLOWER ZOMBIES

ANORAK!

WETNAP

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